皮膚科で処方されることの多いヒルドイド®クリームや軟膏、ローション。「お肌がキレイになる」と美容雑誌に取り上げられていたり、女医さんが美容に使っていたりします。アトピーや脱ステ中の人にとって、実際のところはどうなのでしょうか?

重症アトピーからの脱ステロイドを経験した私が、ヒルドイドについて思うことと、正しい使い方をご紹介していきます。 あくまで私個人の実体験に基づく見解ですので、すべての方に当てはまるとは限りませんが、参考になれば幸いです。

 

※ヒルドイドにステロイドが入っているのか知りたい方は、成分を詳しく解説したこちらの記事もご覧ください。

ヒルドイド®にステロイドは入っているのか? 副作用は?

 

 

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ヒルドイド®とは

ヒルドイドとは、マルホ株式会社で販売されているヘパリン類似物質が含まれた保険適用の保湿剤です。発売から60周年以上の歴史があり、皮膚疾患の患者さん向けに広く処方されています。クリームとソフト軟膏、ローションがあります。

ヒルドイドソフト軟膏0.3%

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画像引用:マルホ株式会社

ヒルドイドローション0.3%

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画像引用:マルホ株式会社

ヒルドイドクリーム0.3%

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画像引用:マルホ株式会社

マルホ株式会社の製品ページには、以下の情報が記載されています。

ヒルドイドの有効性分であるヘパリン類似物質は水分子を引き寄せ、保持することで、吸水作用・保水作用を示すと考えられています。また、基剤による被覆効果も、ヒルドイドの高い保湿作用に寄与しています。

マルホ株式会社 ヒルドイド®製品情報より

効果・効能としては以下のように記載されています。

皮脂欠乏症 進行性指掌角皮症 凍瘡 肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防 血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛) 血栓性静脈炎(痔核を含む) 外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎 筋性斜頸(乳児期)

マルホ株式会社 ヒルドイド®製品基本情報より

禁忌として次のようにも書かれてあります。

〔禁忌(次の患者には使用しないこと)〕 出血性血液疾患(血友病、血小板減少症、紫斑病等)のある患者 〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕 僅少な出血でも重大な結果を来すことが予想される患者 〔血液凝固抑制作用を有し、出血を助長するおそれがある〕

マルホ株式会社 ヒルドイド®製品基本情報より

 

ヘパリン類似物質とは

ヘパリン類似物質の名前に含まれている「ヘパリン」とは、

ヘパリン(へぱりん)とは、多糖類の一種で、強力な抗凝固作用をもつものである。 トロンビン(血液凝固に関与する)の働きを阻害するアンチトロンビンⅢの作用を促進する。 臨床では、カテーテル留置におけるヘパリンロックをはじめ、播種性血管内凝固症候群、血栓塞栓症、人工透析などの治療で用いられる。

ヘパリン | 看護用語辞典 ナースpediaより抜粋

そのヘパリンに似せて作られたのが「ヘパリン類似物質」です。主にブタの臓器を原料として作られているそうです。

ヒルドイド(ヘパリン類似物質)を使った方がいいときと使わない方がいい時期

上記の情報から言えることは、ヘパリン類似物質は血行を促進する作用があるということです。アトピーの方や脱ステロイド中の方は、どのような時期に使うと良いのでしょうか?

使った方がいい時期

皮膚表面が乾燥して水分不足になっている場合。乾燥してごわごわになった肌をしっとりやわらかくさせたい場合に、ヘパリン類似物質の血行促進作用が有効と考えられます。

血行が促進されるということは、デトックス作用も促進されると考えた方が良いでしょう。

使わない方がいい時期

アトピーや脱ステで炎症状態になっているときです。皮膚表面が赤く腫れ上がっていたり、リンパ液が出て来ているときに、ヘパリン類似物質による血行促進作用が加わるとどうなるか?

より炎症状態が強くなったり、痒みが増す可能性が大きいです。

炎症による痒みが辛いときにヒルドイドを塗ると、より痒みが増すと思った方が良いと思います。一方、乾燥による痒みが生じているときは、ヒルドイドの保湿作用によって痒みがやわらぐ場合もあります。

今の痒みが乾燥による痒みなのか、炎症による痒みなのか、両方なのかといったことも踏まえた上で、ヒルドイドを使うべきかやめておくべきかを判断してみてください。

私がヒルドイドを使った時期、使わなかった時期

私個人の体験をお伝えします。脱ステ前はよくヒルドイドを塗っていました。ステロイドで抑えるほどでもないけどアトピー症状による乾燥が気になるとき、ヒルドイドを塗ると肌表面がしっとりしました。

しかし今思うと、あくまで表面上のコントロールに活用できていただけだったと思います。ステロイドで免疫力を抑制し、ヒルドイドで血行を促進する。日常生活の見た目のコントロールはこれで良かったのかもしれません。

しかしアトピー根治のための本格的な体質改善を考えると、全く違ったアプローチが必要になることが分かりました。

結論からお伝えすると、2012年4月に脱ステロイドをしてから5年以上、ヒルドイドは使いませんでした。冷えとりで体を温めていたこともあり、ヒルドイドで血行促進しなくともデトックスで火を噴いたような炎症が出ていたからです。脱ステ後の私の肌は、常に湿疹や傷でジュクジュクしている状態でした。

再びヒルドイドを使い始めたのは、2015年秋から1年続いた膝下の大量湿疹が落ち着き、傷跡が気になるようになってからです。湿疹の黒い跡はあまりにも目立ちました。

関連記事:脱ステの経過5 膝下に大量の湿疹(糜爛)が出現

ペパリン類似物質には傷跡の治りを早くする作用があります。

つまり、炎症を抑えたり保湿のためではなく、傷跡を目立たなくするために使いました。がっつり塗っていたわけではなく、特に気になるときに数回塗ったぐらいです。

今は、膝や手のシワが気になるときに年に数回、使う程度です。 ステロイドを使いながら、ヒルドイドも同時に使うことは、その場しのぎの付け焼き刃のような処置というか、アトピー完治には全くつながらないことを実感しました。

アトピーは一生治らない前提でコントロールしながら長く付き合っていきたい方には、ステロイドとヒルドイドで症状をコントロールすることも必要かもしれません。

しかし本気で治したい方、完治を目指す方は、根本的な改善、つまり脱ステが必要です。

脱ステロイドには賛否両論があります。私は仕事をしながら一年ほど寝たきりゾンビになったので、簡単にはおすすめできません。自営業の在宅ワークだったから乗り越えられたのだと思います。脱ステロイドを行ないたい方は、安心して治療に専念できる環境を整えることが大事だと私は考えています。

ヒルドイドが適さない時期の保湿は何を使うべきか

クリームやジェル状の保湿剤は、水と油分を混ぜる際に界面活性剤を使います。形状をクリームやジェル状にすることで、オイルに比べて皮膚表面に熱がこもりにくくなり、熱がこもることでの痒みや炎症を防ぐことができるかもしれません。しかし界面活性剤入りクリームやジェルの水分が皮膚から蒸発する際に、界面活性剤の作用で皮膚表面の水分も持っていかれてしまいがちだそうです。よって、オイル状の保湿剤に比べると、クリームやジェル状の保湿剤は乾燥を招きやすくなります。

炎症が起こっていないとき、熱がこもっても痒みが気にならないときは、オイル保湿の方が保湿力が高いかもしれません。しかしオイルによって痒みが起こり、それがストレスになる場合は無理をしなくても良いと思います。クリーム状の保湿剤を使う場合は、一日に何度も保湿することで乾燥を防げます。

しかし実際のところ私はマメな保湿が面倒くさいと思う人でした。炎症の根本原因はストレスだったので、痒いけど保湿が面倒なときは休んで横になっていることが多かったです。

痒みと保湿ケアがストレスになっている場合は、環境や仕事、人間関係を変えるなどしてストレスの根本原因を見直した方が良いと思います。

「あれもこれもやらないと」「こうしなければ」「ああしなければ」のネガティブな感情は症状が長引く原因になりやすいです。焦ってネガティブな感情に支配されたときは「早く治さなければ」の気持ちを手放し、好きなことをして過ごした方がお肌も喜ぶでしょう。

 

ヒルドイドを顔に化粧下地として塗っても良いのか?

究極のアンチエイジングクリームと呼ばれるヒルドイド。美容目的で顔に塗っている人も多いようです。果たして毎日顔に塗っても大丈夫なのでしょうか? ヒルドイドクリームの成分は以下となっております。

ヘパリン類似物質 グリセリン ステアリン酸 水酸化カリウム 白色ワセリン ラノリンアルコール セトステアリルアルコール セトステアリルアルコール・セトステアリル硫酸ナトリウム混合物 ミリスチルアルコール チモール パラオキシ安息香酸メチル パラオキシ安息香酸プロピル イソプロパノール

マルホ株式会社 ヒルドイド®製品基本情報より

もちろん全成分が100%すべての人に安全とは限りません。特定の成分を毎日皮膚に塗り続けることでの副作用も起こりうる可能性があります。 乾燥によるシワや傷跡が気になるときには血行促進目的で使っても良いと思いますが、炎症があるとき、傷があるときは、痒みが発生する場合もあります。自分の肌の状態をよく観察してから使うかどうかを判断した方が良いでしょう。

どんなクリームも100%安全ということはありません。皮膚から毎日吸収される成分が偏るとアレルギーを引き起こす可能性もあります。ヒルドイドだけをずっと使い続けるのではなく、お肌の状態に合わせて複数種類の保湿剤を使い分けた方が良いでしょう。

 

通販で購入できるヒルドイドクリーム

通販でヒルドイドを購入したい方は、こちらから購入できます。まとめ買いをするとお得になります。アトピーの方で広範囲に傷跡のある方は、炎症が落ち着いてから、傷跡を薄くする目的で使うのがおすすめです。


ヒルドイドクリーム

 

 

ヒルドイド代用として使える市販薬

保険適用のヒルドイドは病院に行かないと手に入りません。ヒルドイドと同じような作用のある、ヘパリン類似物質が入ったクリームを入手したい場合は、以下の商品があります。使う場合は成分を確かめて、自分の肌に合うものを使いましょう。

アットノンクリーム/15g【第2類医薬品】

 

【第2類医薬品】HPクリーム 25g

 

【第2類医薬品】ヘパソフトプラス 85g | 乾燥肌 クリーム [乾燥肌のかゆみ・炎症に] ロート製薬

 

小林製薬の「さいきローション」

第二類医薬品さいきa保水治療ローション 【 100g 】 【smtb-TD】 【RCP】

まとめ

アトピー症状が出ていて皮膚科へ行くと、何の説明もなくステロイド剤やヒルドイド剤を処方されるかもしれません。しかし脱ステロイドを乗り越えてアトピーを治した今、言えることは「症状を治すのも体質を改善するのも自分」ということです。 病気は薬や誰かが治してくれるものではない、というのが私の考えです。

薬や保湿剤は、必要に応じて必要な効果を発揮してくれるかもしれません。しかし根底に「自分はどうしたいのか」「どんな肌になりたいのか」「どんな体になりたいのか」を、深く突き詰めて考える必要があります。

私は、薬に頼らなくてもいい肌になろうと決断しました。そのためには脱ステロイドによるリバウンド症状は避けて通れない選択でした。

壮絶なリバウンド症状を経験しながら、自分のために情報をリサーチしました。 結果、そのときの自分の肌の状態と、目的に合わせたケアを行なっています。

世の中にはたくさんの情報が出回っています。何が正しくて何が間違っているのか、判断に迷うこともあるかもしれません。何を信じて良いのか分からないこともあるかもしれません。

しかし「自分はどうしたいのか」が明確であれば、自分にとって正しい情報が手に入ってくると思います。

アトピー改善には、脱ステロイドも、ステロイドでコントロールすることも、どちらが正しいか間違っているかはありません。 何が自分にとっての幸せなのか。どんな人生を送りたいのか。それを明確にしてくれるのが、病気の役割でもあります。

病気になった意味を考えながら、なりたい自分にフォーカスを当てて、自分を大切にいたわりながらケアしていきましょう。

 


 

 

 

 

 



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