お子さんがアトピーでボリボリ掻いていると、つい「掻いたらだめ!」と叱ってしまいませんか? 掻くと悪化する。色素沈着する。アトピーがどんどん広がっていってしまう。そんなイメージがあると思います。実際に日本の皮膚科でも、掻くことはNGとされていることが多いです。
とはいえ、痒い病気であるアトピーの人に、掻くなというのも無理は話です。健常者の人には分からないかもしれませんが、アトピーの痒みは、全身を蚊に噛まれたような痒みだと思ってください。
ただでさえストレスなのに、そこからさらに「掻いてはいけない」というストレスが加わったら・・・・想像するだけでも発狂しそうになります。
私は東京の皮膚科医から「こんなに酷いアトピー患者は初めて見た」と言われるほどの重症アトピーを患っていましたが、最終的にはステロイドを離脱し、掻きまくることによって完治しました。
何が正しいかは人それぞれです。体質や気質に応じた対象法があるでしょう。お子さんのアトピーを「掻いてはダメ!」と叱る前に、掻くことの意味を考えてみましょう。
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爪は掻くためにある
犬や猫の動物も、皮膚が痒いと爪で掻きます。爪は獲物を捕らえたり、物をつかんだり、エサを食べたりなどの役割を果たしますが、同時に掻くことによって皮膚から毒素を出したり、外部の異物を防御したりする役割も果たします。同様に人間の爪にも、皮膚を掻くことによってデトックスしたり、免疫反応を起こす役割があります。
「痒い」感覚は、動物の本能から来るものです。本能は、体を悪くするために起こるのではなく、体を健康にするため(恒常性維持のため)に起こることです。
赤ちゃんやお子さんが痒がって掻いていたら、親御さんはお子さんの心や体からのサインに気づいてあげましょう。
白内障の恐れがあるときは病院で見てもらう
とはいえ、目の周りを掻いたり擦り過ぎることで、白内障になってしまう恐れがあります。最悪、失明してしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。
私の友人のアトピー患者さんにも数名、若くして白内障の手術をした人がいます。
幸いにも私は白内障になる前にアトピーを治すことができましたが、視力に影響が出そうな場合は、医師に見てもらうようにしましょう。
皮膚は一度破壊されても再生できますが、網膜を傷つけてしまうと元通りにするのが難しいからです。
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顔をたたくのはNG
顔がかゆいからといって叩いていても、眼球や目の周りの組織を傷つけてしまう恐れがあります。私の経験上、叩くなら爪で掻いた方が、独出しが早く進み、治りが早くなります。
服の上から掻くのもNG
アトピーで痒いときに服の上から爪で掻く人がいますが、これもなるべく避けた方が良いです。服の上から掻くことによって破壊された皮膚バリアから服の繊維やホコリが入り込み、アレルギーを引き起こして余計に痒くなる場合があるからです。掻くなら服の上からではなく直接、爪で掻くようにしましょう。
ミトンなどの手袋をつけたまま無意識に肌を掻くと、ミトンの繊維やホコリが皮膚に付着しやすくなります。赤ちゃんにミトンをつけるなら、皮膚に最も近い繊維、シルク製にすると良いでしょう。
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まとめ アトピー以外のことに意識を向ける
お子さんがアトピーで痒そうにしていると、親御さんはつい気になってしまうかもしれません。親御さんが気にすれば気にするほど、お子さんも「掻かないようにしないと」「親に心配をかけないようにしないと」とストレスを溜めてしまいます。
お子さんのアトピーを良くする最短距離は、アトピー以外のことに意識を向けさせること。夢中になる趣味ができたり、スポーツを楽しめたり、親子で楽しめる遊びがあれば、そちらに意識が向いている間にアトピーが良くなっていることに気づくはずです。
まだ小さな赤ちゃんの場合は、お母さんが子育て以外に意識を向けられる趣味や仕事を持つことで、赤ちゃんのアトピーが良くなってくるでしょう。
私がこれまで相談に乗ってきたママさんたちは、お子さんのアトピーに深く悩んでいたけれど、自分が打ち込める仕事を始めたらお子さんのアトピーが良くなってきた、というケースが少なくありません。
お母さんが自分の人生をイキイキと生きることで、お子さんも元気づけられるでしょう。
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